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榎本千冬
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「竹細工には、多くの道具は要らない。ある程度の技を身につければ、簡単な道具で仕事が出きる。「包丁一本で」で職人に成れる。そのシンプルさは、私にとって非常に魅力的で、竹職人を選んだ理由の一つだった。
数学的な計算で仕事を進めるのは苦手だ。籠を作ると、竹の復元力、弾力性を最大限に生かしたい。いくら頭で計算しても、編みながら指先の感覚でしか分からないところがたくさんある。自分が竹の力に負けて、作るものが、考えていたかたちから離れていくこともある。
最近は漆と竹をどういうふうに組み合わせられるか、興味がある。」 |
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