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仁城義勝
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「樹と向き合い器をつくることを通じて、自分の心の奥深くへと、旅をすること。特別なものをつくるのではなく、心を感じてもらえる器の姿を木の内に見いだすこと。それが私の仕事だ。
ロクロの仕事を始めるときに、頭のなかに仕上げたい形のはっきりしたイメージがない。木に応じて挽く。そうして木と話し合いながら形が段々と現れてくる。
自分の手が鉋をもって木を削るではなく、手と鉋が木自体に動かされているような気になるときがよくあるのです。仕事するよりは、遊ばしてもらうという感じ。私が木に甘えている。
特別なことを表現するとか、自己表現に満ちたものを造る気持ちは一切ありません。私が見せたいものはそういった特有なものへの思い、憧れ、欲を切り捨てた後に残ったものです。」 |
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